豪国世界遺産の島 フレーザー島 到着編
船着き場から島へ
その大型船は乗客の他、乗用車も数十台積載可能というものだった。
フレーザー島到着
長い旅路を経て、フレーザー島にいよいよ到着した。
島には2つのリゾートが存在し、同企業グループの経営となっている。南北に伸びる島の中心部、西と東にそれぞれ位置していた。私は東のホテル勤務であったが、西に位置するホテルでオリエンテーションを兼ねて新人が集まり、1日滞在するというものだった。
宿泊ホテルはグレードが高く、極めて快適な滞在だった。
翌日には勤務地となる東側海岸へ移動する。
到着したという安堵とは反対に、私は早めに就寝した。
ユーロングビーチリゾート
世界遺産の島として有名なフレーザー島。
いざその島に上陸してみると、島全体の砂の量に驚かされた。
大型船から降りて、バスでの移動の際は舗装されている道は殆ど無く、砂を掻き分けながら車体は上下に激しく揺れていた。
周りは大樹や草木と砂しかない。ドライバーは長年の勘で運転しているのであろう、道など無いのだから一つ間違えば森林の中で遭難の危険すら感じさせた。
西側から東側へのホテルに移動の際は、1時間ほどのバス移動であった。
東側のホテルはユーロングビーチリゾートという所で私の勤務地となった場所である。
島全体が砂で覆われており、島内には大型ホテルは2つしかない。オマケに海岸付近は鮫がいるため遊泳出来ない。
この奇抜な島でどうやって生活していくのか少し不安になりかけていた。
勤務地到着、募る不安
バスは1時間程で最終目的地に着いた。
疲れ果てて寝ていたのか、途中から何も覚えていなかった。目的地のホテルに着くなり、肩を叩かれ起こされた。this place gonna be second home!とドライバーが私に微笑みながら声を掛け、去っていった。
バスを降りた瞬間にあっけにとられた。
目に入ったのはホテルと海岸のみ。
え?ここはホテルの筈。
確かにホテルは目の前にあるが。。。
その他は何も無い。
わずか50m直ぐに海が見え、他の関連施設があるだけだった。
何かが違う、マズい。島内に隔離された気分になってきた。
これからどうするか。。
私はこのリゾートホテルでの生活に対応できるのか考えていた。
つづく