豪国世界遺産の島 フレーザー島 滞在編1
滞在の宿舎
フレーザー島に到着し、数日後からいよいよ仕事が始まる事になった。
まずは、これからの住処となる部屋が無ければ滞在出来ないという事で、案内されたのはホテルの対にあった宿舎。わずか10m位の距離にあり、勤務地からは目と鼻の先だった。
6畳くらいの広さでシャワーとテレビ、ベッドがあるだけの寝るための部屋だった。
ホテルの仕事と従業員
いよいよあと少しで仕事が始まるという所で、気になったのがどういう仕事内容があるのか、どんな人が働いているのかという事。
ホテル勤務であったので受付、レストラン内ではウェイター、シェフ、キッチンハンド、各部屋の清掃をするハウスキーパー、庭仕事とその他雑務をこなすヤードという種類があった。
働いているのは地元のオーストラリア人やイギリス人、韓国人、中でも日本人の比率は高めだった。
配属されたポジション
私はレストラン内の料理を作るシェフのサポートや、キッチン内の清掃と皿洗いをするキッチンハンドというポジションで働く事になっていた。
最初はオージー独特の強いアクセントを聞くことが出来ず、同僚とコミュニケーションを取るのが極めて難しかった。
しかも、そのポジションはなかなかハードで、始めてから暫くは苦労の連続だった。
朝、昼、夜の3勤務で計9時間の労働。繁忙期にはそれぞれの時間帯で数百人の客の皿を全て洗わなければならず、1分1秒を争うという位にスピードが求められた。仕事が終わるとすぐに部屋に倒れ込むという位の厳しさがあった。
その時の心境
想像よりも仕事が厳しかったのと、慣れない生活で不安が出てきていた。海外生活は苦では無かったし、一人でも問題は無い。しかしこの島の生活というのは仕事以外にはすぐ近くに海がある位で、他に特にやる事も無さそうだった。何より周りの従業員と仲良くできるかどうかを考えていた。
とにかく、この生活に慣れて友人を増やすことが大事だ。そうすればこの生活も楽しくなるだろうと考えていた。
つづく